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2003年のニュース・トピックス


「いつも泥足」
on 「プロジェクトX」

●12月2日(火)、NHKテレビでドキュメント「プロジェクトX」シリーズの「ナホトカ号重油流出、日本海30万人の闘い」(1996年1月)が全国放送で再放映されました。午後9時15分から約45分間、番組表にはタイトルに続いて「牙を向く黒い海▽泥足の詩が」とあります。その中で、ななおさかきが創った詩を内田ボブがアレンジした「泥足のままで」が画面に出たのですが、時間が短く終わりの方が読み取ることができずに、こちらへ問い合わせが殺到していますので、ここに原詩「いつも泥足」を公開します。
 付け加えるなら、この詩はご覧のように1983年に創られ1989年ななおの第二詩集『地球B』に掲載(内田ボブ作曲の「Go With Muddy Feet」の楽譜も)され、その後1995年の阪神・淡路大震災の時、どなたかがボランティアセンターの壁に張り付けられ話題になり、今回のナホトカ号重油流出事件に流れていったものです。
 できましたら、この詩が掲載されている詩集『地球B』をお買い求め下さい。代金後払いでメール注文承ります。下の方にななおのスケジュールも載っています。
 また、この番組は下記の本に収録されています。
 NHKライブラリー 173「プロジェクトX 挑戦者たち 第5巻 そして、風が吹いた」
  NHKプロジェクトX制作班・編 文庫版 本体価格\750 日本放送出版協会・発行
  03年12月15日第1刷 ISBN4-14-084173-7 C1395 

        いつも泥足

              いやなこと
                 聞いたら
                     耳 洗え

            汚ないもの
                 見たら
                     眼 洗え
            いやしい思い
                 湧いたら
                     心 洗え
            だが
                 いつも
                     泥足 そのまま

                            
                                     1983・10
                                     北海道忠別川
                                     ななお さかき    
                                     

                                     詩集『地球B』より

                                                     (2003・12・6)


『オローニの日々』の著者

マルコム・マーゴリンが11月に来日


 

◆11/23(日) 1PM-4PM  東京西荻窪・ほびっと村学校、こちら
  
『オローニの日々』出版記念Talk Show
    
「野性とコスモポリタン」 
      
ゲスト:ななお さかき  
好評裏に終了しました◆
参加費\2,000(予定)  要予約Tel.03-3332-1187 ●詳細は下記を参照 
共催 ナワプラサード/ほびっと村学校 スタジオ・リーフ/人間家族編集室
    プリミティブ・プラン・プレス
◆ナワプラサードにて、関連稀書ブックフェアーを企画中 

◆11/13(木) 埼玉・独協大学にてレクチャー 

◆11/15(土) 山梨県清里、「日本環境教育ォーラム・清里ミーティング」ゲストスピーク http://www.jeef.or.jp


人間家族 2003年8・9月号 通算333号

 「世界の縁で踊っている」――『オローニの日々』
  広島・長崎平和宣言/浜岡原発裁判本訴に
  YES PEACE! アメリカに平和の大統領を!

 【本号記事より抜粋】
 オローニのひとたちは現代人ととても違っていた。…(中略)じっと長いあいだ見つめて、オローニのひとたちの喜び、恐れ、畏敬などを心にとどめるならば、最後には、現代に生きる私たちがほとんど忘れ去った私たち自身の姿をかいま見ることができるのだ。――マルコム・マーゴリン

 いささかでも戦争や核兵器を容認する言辞は弄せず、戦争を起こさせないために、また絶対悪である核兵器を使わせず廃絶させるために、日常レベルで祈り、発言し、行動していこうではありませんか。――秋葉 忠利 広島市長

 我が国の原子力政策は、国民の生命の安全を脅かすものとなっており、もはや、「国策」の名に値しないことは明白であります。(中略)
 このような現状をこれまでのように見て見ぬ振りをして何もしないということは、破局の到来を想像すれば、誠に罪深いことであり、もはや許されないのではないでしょうか。――村田 光平 元駐スイス大使

 8・9月号の目次はこちら


(2003.11.27)



新刊・イベントのご案内

 マルコム・マーゴリン+ななおさかき

『オローニの日々』出版記念トークショウ

   「野性とコスモポリタン」

 11/23(日)西荻窪ほびっと村学校 

 3年前くらいだったか、ななおさかきが店に来て"The Ohlone Way"を手にしな
がら、「いい本だよ、翻訳者を探しているんだ」と。できた『オローニの日々』
を読んでみたら、生きている本だった。狩り、ドングリ集め、婚姻、シャーマ
ン、長(おさ)、男たち、女たち、諍い、笑い、動物たち、空、風、死、スピリ
ットダンス...。死んだ言葉ではなく、この本には、先住民たちの呼吸がたしか
に聴える。今回、著者のマルコムが来日し、ななおと対談をしてくれるという。
いっしょに野性の風と宇宙の息吹きを体験してほしい。(ゆ)

『オローニの日々』出版記念Talk Show 「野性とコスモポリタン」

マルコム・マ−ゴリン+ななおさかき

11月23日(日)1:00〜 参加費:\2000(予定) ★要予約 tel: 03-3332-1187

 昨年3月、訳者の冨岡多恵子さんとオローニの風景を目で確かめたくカリフォ
ルニアを旅しました。出版元であるヘイデイブックスの編集者とともに、ネイテ
ィブの集会に参加し、彼らのダンスを実際に見て、本文中不明瞭であったハシボ
ソキツツキの羽軸の頭かざりやカラスの羽のスカートが目の前で踊り揺れるの
に、どれほど感動したことか。これが実物なのだと。またオローニの南限サー岬
への道では頭に旗をたてたようなウズラ、かわいいホリネズミまたアシカやアザ
ラシのコロニーなど本文中の野性を目のあたりにして、どんな本にするかをふた
りで話し合ったものです。そんな日の感動が、この日本語版に見えてくれればよ
いなあ、と願っています。原雅子(進行、編集)。つづきは「人間家族」誌上
で。

  マルコム・マ−ゴリン

 カリフォルニア州バークレーの出版社”ヘイデイブックス”を主宰、西海岸の
先住民たちの歴史・生活を扱った雑誌「News from Native California」や、ベ
イエリアの自然環境探索雑誌「Bay Nature」や関連書籍などを出版。また著書
『オローニの日々』は出版当時、西海岸の学生たちが夢中になって読んだベスト
セラーだったという。今回、ほびっと村学校で講演をやると決まったとき、秘書
のパトリシアさんとメールのやりとりがあったのだが、彼女は興奮して、「マル
コムは『指輪物語』(ロード・オブ・リング)のガンドロフにそっくり!」と。
う〜〜〜ん、たしかに。

  ななお さかき 

 アンドロメダ星雲とゴンドワナ大陸を縦横の軸とし、宇宙を放浪する長老詩
人。今回は、今まで顧みられることの少なかった博学者、コスモポリタンとして
のななおの話も期待したい。著作に詩集『地球B』、超詩集『ココペリ』(いずれ
もスタジオ・リーフ)、翻訳書『亀の島』(ゲーリー・スナイダー著、山口書
店)、英文詩集“Let's Eat Stars”、英文翻訳書“Inch by Inch―45
Haiku by Issa”など、またessay collection about Nanaoとして“Nanao
or Never”(いずれも、ナワプラサード取り扱い)などがある。1923年生ま
れ、鹿児島出身。




    『オローニの日々』

――サンフランシスコ先住民のくらしと足跡
マルコム・マーゴリン著 冨岡多恵子訳

 「世界の縁で踊っている」・・・本書は、世界を放浪する長老詩人ななおさかきが持ち帰った膨大な海外資料の中より発掘された原書を、4年という歳月を経て翻訳し、伊豆のネイティブ、原雅子さん(プリミティヴ プラン プレス)との共同で発行されたものです。我が国ではいまだに知られていない、300年前(日本では江戸前期)のベイエリアの世界をぜひ皆様に。2002年「サンフランシスコ・クロニクル」紙の「20世紀における西海岸ノンフィクション100冊」の一冊に選定。本体価格\1,800

 ――本書は、「サンフランシスコ先住民のくらしと足跡」を紹介したもので、まるで日本の縄文人の心の世界を想像したくなるような、驚くべき新しい発見に満ちている。
 今でこそ摩天楼の林立するサンフランシスコであるが、ほんの三百年前、まだいかなる白人たちもやって来なかったころのこの地域には、狩猟採集の生活をして農耕はしなかったネイティブな人たちがいた。サンフランシスコ湾岸地帯には、グリズリー(熊)、エルク(巨大鹿)、レイヨウ、狼、コンドル、ペリカンや鮭やニジマスの大群がいた。これらは先住民と共に消えてしまった。
 精密な描写が心を打ち、現代文明の強烈な批判書となっている。「伊豆新聞」より

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月刊「人間家族」とは
 7世代先を考える、マスコミに載らないポジティブでオルタナティブな情報交流誌の老舗、1973年創刊、通算330号を超える。国内外の草の根派をつなぐエコロジー、ネイティブとカウンターカルチャーを柱にした、もうひとつのグリーン&リトルマガジン。1973年創刊、通算330号を超える。

A5判60P、1部\500、年間定期購読料\6,000、見本誌進呈
3代目編集発行人・大築準


お問い合わせ
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 大築 準 (おおつき じゅん)

TEL.0558-62-4533
FAX.0558-62-4534
E-mail:ningenkz@mail.wbs.ne.jp

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